杉工場

お知らせ

きっかけは、120年前の机

 
1900は、ある偶然から生まれた机です。
 

 
始まりは、杉工場ショールームでの何気ない立ち話。杉工場製品のアーカイブ展示を見た長尾製麺所の長尾さんから「うちにも昔の杉工場の机があるよ」という話が飛びだし、私たちは案内してもらうことに。
 




長尾製麺所の建物は、元々役場などとして活用されてきた大正後期の建築物です。デスクはそこで使われていました。長尾さん曰く、杉工場の机は学校以外にも役場などにも納品されていたんだそうです。
 


原型となる机は、製麺所の手打ちをする作業台として長きに渡り現役で使われていました。2人がかりでないと持ち上げられない、大きな”のし板”の下に机があり、どうにかのし板をどけ、その机を外に出した時、長い間荷重を掛けられていたとは思えないほど、しっかりした姿に感動しました。
 





机についた小麦粉を掃いながら、長尾さんは「持って帰って研究してみなよ!」と言って笑いました。寛大な長尾さんの提案に、私たちは浮き立つ気持ちを抑えながら、この机を杉工場へと運びました。
 


時を同じくして、もう一つの偶然がおきました。それは、弊社社長の母の遺品から明治33年(1900年)の杉工場の台帳が発見されたことです。そこには長尾製麺所で使っていた机とよく似た絵が描かれていました。
 


明確な図面はありませんが、この二つの偶然が私たちにとって何よりの道標となりました。数ヶ月の開発を経て、このデスクを復刻させ1900(イチキューマルマル)と名付けました。
 

 
1900は、これまでの歴史を語り、これからの歴史を刻む机です。商品の詳細はこちらの通販ページよりご覧いただけます。あわせてご覧ください。