杉工場

– 柿渋+オイル仕上げ

世界には、国も年代も異なる無名な職人たちによって作られた数々の名作が眠っています。〈K&K replica series〉は、名もなき名作たちを、現代の暮らしに合わせてリデザインしたシリーズです。

1930 Japan Carpenter Bench は、1930年代ごろ日本の大工職人によって作られたとされるベンチがデザインソースになっています。どこで誰が何のために作ったものか、詳細は定かではありませんが、細部には襖の縁を彷彿とさせる造形が残っており、当時住宅に使われていた建具を使って作られたようです。1930 Japan Carpenter Bench は、そのベンチを北海道産の天然木楢（ナラ）材で再現しました。楢材は重厚で堅く、力強く美しい木目は使い込むほどに深い艶を帯びていきます。風格のある力強いデザインですが、あえて当時の日本人の背丈にあわせたコンパクトなサイズ感のまま再現しているため空間への圧迫感はありません。日本の美意識、そして、楢の木の美しさを存分に味わうことができる贅沢なベンチです。

仕上げはオイル仕上げ、柿渋＋オイル仕上げからお好みでお選びいただけます。柿渋は日本古来からある天然由来の塗料です。無塗装の家具はそのままお使いいただくこともできますが、ご自身での柿渋やオイル塗装も可能です。メンテナンスを重ね、やがて次の世代へ譲る。そんな一つの循環を生むきっかけになれればと願っています。