お知らせ
Koen Tossijn × 杉工場 “TOGETHER”
デザイナー Koen Tossijn (アムステルダム) と 杉工場(うきは市)の職人達による、ものづくりの新しい形。
第1弾の取り組みとして、イスとテーブルのシリーズ “TOGETHER” をご紹介します。
2019年 1月、アムステルダムを拠点とする Studio the Future は、小さな実験を始めました。
“もし、全く分野の異なるデザイナーと職人を組み合わせたら、何が起こるだろうか?”
この試みが素材と用途について対話と議論を引き起こし、デザイナーと職人の間に新しい関係を生むのではないかという期待を持って。
ファッションデザイナー Koen Tossijn (アムステルダム) と 杉工場 (うきは市) は、共同でイスとテーブルのデザインと製作に取り組みました。
Koen はうきは市を2度訪問し、杉工場は3か月の間にイスとテーブルの試作を3度重ねました。
2019年 春、この実験的な試みが Studio the Future によって企画展 TOGETHER として発表されます。
企画展 TOGETHER をきっかけに、Koen と杉工場はコロナ禍で直接会うことができなくても、開発を止めずに試行錯誤を繰り返しました。
2019年1月から始まっておよそ3年の時が経ち、ついに Klapstoel と Klaptafel は生まれます。
“Klap” とはオランダ語で “折りたたむ” という意味。
うきは市に滞在中、和室で生活した Koen は布団をたたむという習慣に興味を持ちます。
寝室だった空間が、布団をたたんで卓を置けば居間に変わる。
用途に合わせて1つの空間を自由に使う日本文化に魅かれました。
一方、オランダではカフェの存在が欠かせません。
モーニングコーヒーに始まり、ランチタイムや休憩時間にお茶をして、
仕事帰りに夕方のテラスでビールなんてことも。
いつどこでもカフェを楽しむ生活があります。
Klapstoel と Klaptafel には Koen の感じた日本の生活の魅力と、オランダの文化が合わさっています。
必要なければたたんでしまうことができ、誰かとお茶を楽しむときは部屋やテラスで気軽にセットできる。
どんな空間でも自由に使うことができます。
下記より詳細をご覧いただけます。
Klapstoel / クラップスツール
Klaptafel / クラップタフル
profile : Koen Tossijn / クーン トサィン
2009年から型にはまらない方法で、厳選された衣服をつくってきた Koen Tossijn 。
Koen はシンプルなものに魅きつけられます。
それは声高に注目を集めるようなものではなく、存在と不存在のバランスが取れたものです。
彼は絶えずシンプルであることを追求し、要素や装飾を最小限に削ぎ落とすことに芸術的なまでに長けています。
手掛けた製品は自然な素材の美しさと、その分野において秀でた職人の深い知識を反映しています。
profile : Studio the Future
アムステルダムを拠点に出版やキュレーター、アートリサーチ、編集、デザイン、アートスタジオを手掛けるユニット。
2013年に活動をスタートし、オランダと日本やその他の地域との間の様々な(アートやデザイン、出版、展示、レジデンスプログラムを媒介にした)国際的共同プロジェクトを創り出してきました。
企画展 TOGETHER での製作過程は、Studio The Future によりドキュメンタリーとして書籍化されています。
「 A Table And A Chair Book 」