杉工場

企画展

森岡成好・由利子展

夏、高野山の麓にあるお二人の窯を訪ねました。
そこは、深緑の美しい山あいにありました。
ご自身で建てられたという自宅兼工房は、とても大きく、どこか異国の香りがするモダンな空気を持つ場所でした。
窯焚きの合間に、由利子さんの美味しい手料理や、「マンカラ」というアフリカの伝統的なボードゲームでもてなして下さったお二人。
優しくて、知恵とユーモアに溢れ、とてもパワフルで素敵なご夫婦です。
野菜を栽培し、山の恵みを採取する、力強い生活がそこにはあります。
その生活の中で、作陶を40年以上続けてこられました。
世界の先人たちの作陶技術を研究し、暮らしぶりも先人たちのそれに近いものを送っています。
“古きに倣う”を地で行くお二人の、陶芸に対する情熱には並々ならぬものを感じます。
そんな暮らしの中から生まれた作品は、日々の生活に欠かせない存在です。

九州北部では、久しぶりの展覧会になります。
大きな壺から生活の器まで、様々な作品が並びます。
是非、沢山の皆様に足を運んでいただければ幸いです。