杉工場

– グリーン

– グレー

– ベージュ

永く使えるシンプルなデザインであること、丈夫なこと、木の健やかさや美しさを尊重すること。それが私たち杉工場が家具をつくる上で大切にしていることです。“ずっとあるようで、そこになかったもの”をつくりたい、そう思っています。

ポールチェアは、子どもが描いた絵の中の椅子をそのまま形にしたような単純さ。それぞれの立体にはあまり手を加えず、少ない要素のみで構成されたシンプルな椅子です。その明快さは素材のピュアな強さを引き出し、より自然なかたちで「木」を現代の住空間に取り込んでくれます。開発時、私たちはプロポーションの追求に心を砕きました。脚の太さ・位置に対する座のボリューム、背板の位置と傾き、わずかな差で椅子の持つ印象や座り心地が大きく変わります。木本来の美しさを尊重し、背板や丸棒の端を必要最小限に滑らかに削ることで、見た目はもちろん、触れた時の心地良さを生みだしました。脚先の丸みは、ちょこんと佇むような表情を椅子にもたらしてくれます。繊細でも無骨でもなく、簡素だけれど居心地よく。ポールチェアは、空間や時代の変化を問わず、すっと溶け込んでゆくフラットな雰囲気に仕上がりました。ボードテーブルと組み合わせれば、互いをより引き立て合い、木と風のデスクと合わせれば、親子のように寄り添う。一脚だけでも存在感がありますが、数脚並べても整然とした美しさがあります。

ファブリックについて
1923年オランダに設立された de ploeg:（デュ プルフ）社の STRAND シリーズを採用。リネン混で通年使える表情豊かな生地でありながらも、耐久性を評価するマーチンデール磨耗試験では45,000回をクリア（40,000回以上で公共・商業施設使用可能と言われる）。日々気兼ねなく、また長くご愛用いただけます。