杉工場

デザイナー Koen Tossijn (アムステルダム) と 杉工場（うきは市）の職人達による、ものづくりの新しい形。
第１弾のシリーズ “TOGETHER” に続く第２弾の取り組みとして、“CONNECTED” をご紹介します。

 

”すべてのアイテムを同じサイズの部材でつくる”
Koen によるこのアイデアから CONNECTED は始まります。

ファッションデザイナーであるKoen が初めて杉工場を訪れた2019年1月、
「真四角の部材を通常は使わない」という職人の言葉に強い印象を受けました。
今ではそのとおりだと納得する Koen も、当時はその常識が新鮮に映ります。
この記憶から CONNECTED は発想されました。

 



 

真四角の代わりに、美しくバランスのとれたサイズとして Koen が探し出した答えは “30×48″。
この部材を使って、最も典型的で標準的な形が描かれました。
正面、側面、上からと、それぞれの向きから見えるフレームのサイズは一貫して “30” or “48” 。

 




 

さらに、このシリーズを象徴するような、美しく謙虚な“継ぎ手”が必要だと Koen は考えました。
たくさんの構造的な制約がある中で、職人達がアイデアを出し合い、
試作を重ね、ようやく選ばれたのは「三枚組み継ぎ」。
たしかな強度を実現するとともに、アイテム共通の手仕事として目で楽しむこともできます。

 


 

フレームの輪郭を保つため、天板の造りにもひと工夫を。
通常はフレームの上から乗せる天板の構造を、CONNECTED ではフレームの中に収めました。
無垢にこだわった天板には溝や面取りをあえて加工し、伸び縮みする木の性質とデザインを両立させています。

 


 

シリーズのアイテムを並べると、その共通した姿形から家族のようにまとまった空間ができあがります。

 



 

下記より詳細をご覧いただけます。
Kruk / クルーク
Stoel / スツール
Werk tafel / ベルク タフル
Lage tafel / ラハ タフル

profile : Koen Tossijn / クーン トサィン
2009年から型にはまらない方法で、厳選された衣服をつくってきた Koen Tossijn 。
Koen はシンプルなものに魅きつけられます。
それは声高に注目を集めるようなものではなく、存在と不存在のバランスが取れたものです。
彼は絶えずシンプルであることを追求し、要素や装飾を最小限に削ぎ落とすことに芸術的なまでに長けています。
手掛けた製品は自然な素材の美しさと、その分野において秀でた職人の深い知識を反映しています。